スキップしてメイン コンテンツに移動

雲呑。ピッツア。

12月5日は月曜日。こどもたちを福美ちゃんにお願いして、内儀とふたり、地下鉄7番線にのって、新婚時代をすごしたフラッシングへ。銀行口座を閉めてから、ジュンコに頼まれたクッキーを買うため大班ベーカリーを探訪。もとの場所にはなくて、尋ねるとあちこちに分店を出しているのだとか。7人くらいに道を尋ね、「つぎを右」「この裏」「となりのブロック」など、みんなそれぞれいい加減に教えてくれ、途中でおなかがすいたので雲呑。
この町では、英語で道を尋ねるとみな決まって怪訝な顔をして要領を得ないのですが、中国語に切り替えると、明晰ながらいい加減な返事が返ってきます。結果ようやく探し当て、クッキーをぶじ購入。

その昔、大班ベーカリーのオーナーが若かった頃、こんな会話を交わしたことがあります。
「カウンターに可愛い女性をおいたら、もっと売れるんじゃないかな?」
「とんでもない!そんなことをしたら、時間がかかってしかたがない。」
「どうして?」
「パンなんて薄利多売なんだ。ひとつ売って利益は何セント。だからトランザクションは早くなきゃいけない。ひとつあたり2〜3秒でおさえたいんだよ。」
「ほほぉ。なるほど。」
「美人なんか雇ったら、ほら、いつシフトが終わるのとか、電話番号を聞かれたりして、トランザクションが数秒どころじゃない、分単位になってしまう。だから苦労して、手の早いブスばっかり集めてるんじゃないか。うちは意識してブスを集めてるんだ。」

ちなみに当日その店で対応してくれたのは、可愛くて愛想のいい女性でした。きっと競争が激しくなったので、戦術を変えたのでしょう。

ふたたび地下鉄7番線に乗りマンハッタン。ラジオシティーミュージックホールに立寄り、クリスマスのスペキュタクラーの切符を買い、1番線に乗ってホテル帰着。午後はシンディーと俊聲が「うちにおいでよ」と電話で誘ってくれたので、俊聲の運転する車に全員乗って、ジョージ・ワシントン橋を越えてニュージャージーへ。途中立ち寄ったショッピングモールでさんざん買い物をして、新しい旅行鞄まで買いました。花姫はいちばんのお気に入りのブツを買ってもらい、ごきげん。それはなにかというと、アメリカの町の雑貨屋で、おばあちゃんが棚の上にのったキャンベルの缶スープかなんかを取るときに使う、マジックハンドみたいなやつ。英語では「つかむやつ」という意味で、グラバーといいます。(写真は日本に帰ってから撮影したものです)

シンディーと俊聲の家についたころにはすっかり暗くなっていて、出前のイタリアンを食べ、ワインを飲みながら深夜まで談笑しました。

コメント

このブログの人気の投稿

細川農園のさつまいもクラッシュ裏ごしとXO漬けレーズンのコラボ

細川農園のさつまいも。正月の栗きんとんを作った裏漉しの残りに、XO漬けレーズンをたんと入れて混ぜてみました。そういえばXOも細川さんからの貰いもんやった。

マグロのかま。洞沢豆腐店の手ひねり揚げ。たくあん。ささみときゅうりの春雨サラダ。

狂犬イスラエルがイランを攻撃した翌日の日曜日。日本の諏訪地方は曇り時々派手な雨。前日の松本はどえらい風でしたが、諏訪は平和。 だいたい引きこもっていた日曜日。夕方に缶詰など調達に出たくらいです。なんで缶詰かというと、金曜日に休んだ我輩が、昼飯に賞味期限3年超過のサンマ蒲焼の缶詰を食べたから。 内儀「もう食べちゃったの?まだ3年じゃん。」 我輩「いや、おかんとかに食べさせて、96歳が賞味期限3年越えのサンマ蒲焼缶詰で死亡、何ちゅうことになったらあかんと思うて、試しに食べてみたんや。」 内儀「もうちょっと寝かしたら、もっと美味しくなるっていうよ。魚の缶詰会社の人が。」 我輩「それは残念なことをした。スコッチなみに10年は寝かさんとな。」 というわけで、在庫を追加したということです。 さてさて、日曜日のメニューは、例によって夫婦ともにあんまりやる気がなく、まず作り置きのささみときゅうりの春雨サラダ。これがまた美味いんだ。それで内儀とおかんはビール、我輩は色々焼酎のソーダ割り。ちなみにおかんは韓ドラに熱中してて、何を食って何を飲んだからおぼえてない。 我輩は湯を沸かし、洞沢豆腐店で調達した手捻り揚げの油抜きをしてから、ガスオーブンで軽く焦がしました。これを辣油で食べるのが最高。焼酎のストレートが似合います。魯迅は紹興酒だったけど。 そして、マグロのカマが焼けました。内儀があらかじめ粗塩と胡椒をガリガリ振りかけてくれていましたが、我輩はそれにちょっと醤油を添加。うーん、旨味が炸裂します。カマ、ご飯、たくあん。かま、ご飯、たくあん。魚の焦げと、炊き立ての飯と、発酵食品。いやほんま、コリアンが世界どこにいってもキムチを手放せないという気持ち、よーくわかります。ご馳走様。

冷奴。カボチャのそぼろ煮。フキ煮。きゅうりと人参のピリ辛浅漬け。茹でとうもろこし。大根粥。

クリーブランドからシカゴ。シカゴでさすがに腹が減ったのでコーヒー。網ちゃんとクリームチーズベーグルをわけわけしました。シカゴから約13時間のフライト。羽田に着いて税関を出たら予想通り日曜日の午後5時ちょっと前。新宿6時の特急あずさで小淵沢。内儀が迎えにきてくれていました。帰宅して夕食は、冷奴。カボチャのそぼろ煮。フキ煮。きゅうりと人参のピリ辛浅漬け。茹でとうもろこし。大根粥。 やっぱり日本がいい。出張はこれから、せいぜい松本くらいにしてもらおう。