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3月, 2022の投稿を表示しています

ほぼゼロ糖分のスタウト風ドリンクのつくりかた

 毎朝計量スプーン3杯ぶんのコーヒー豆を挽く。それで入れたコーヒーを我輩と内儀のふたつのポットにつめ会社にもっていく。カップにそそいだぶんは、おかんとBBに差し上げる。うやうやしく。 夕刻、帰宅するとポットのコーヒーが残っている。とうぜん冷めている。それをタンブラーに注ぐ。ウィスキーをダブルで投入する。炭酸水を静かに注ぐ。褐色の泡が立って、即席なんちゃってスタウトのできあがり。 バーボンやブランデーなど糖度の高い酒ならクリーミーな泡になる。カナディアンならあっさりとアンバーっぽくなる。コーヒーの量はタンブラー1/3くらいかな。炭酸水を注ぐ時はグラスを傾けて、あくまで注意深く静かに。

ふきのとうの天ぷら

 宮城県沖の地震で被害にあったかたがたには衷心からお見舞い申し上げます。 さて春分の日はお彼岸でもあります。 おかんが蓮永寺の彼岸会に参詣したので、我輩も運転手として参詣しました。 夕食はふきのとうの天ぷら。ハマチの刺身。トロとろろ。カニきのこ汁。レンコンとごぼう炒め。青梗菜炒めなど。 ふきのとうの天ぷらはおかんが93年生きていて初めて食べたといいます。まちの人だったらそんなもんかもしれないな。

上田の丸源ラーメン

 上田を「皮膚のような場所」と表現して、内儀によくわからないと指摘された。 たとえば国道のバイパスの信号を折れると路地。軽自動車がぎりぎりすれ違えるような道。明渠に沿ったくねくね道。昔ながらの電気屋。米屋。酒屋。そして新幹線の駅。廃屋。城址公園。顔と首、胸と脇の下、腹と臍の下がつながっていて、まったく違和感を感じない、まるで皮膚のような空間。 そんな上田の街の材木町というところで、月子の引越し荷物の受け子をするため、朝5時におきて雪景色の峠をこえていきました。荷物を無事に受け、ガス開栓の立会いをすませ、お昼は近所の丸源ラーメン。我輩は白ごま坦々麺。ラーメン屋なんて滅多に行かない我々ながら、久しぶりに行ったらとてもおもしろかった。

いかなごのくぎ煮

 春先になると、瀬戸内海でいかなごという銀色の小魚がたくさん獲れる。家庭ではそれをキロ単位で買い求め、それぞれのレシピで(たいていは醤油、みりん、日本酒、家庭によっては山椒とともに)何時間もかけてくつくつと煮る。 実家のご近所に挨拶したところ、いつも手作りのアップルパイやパウンドケーキをくれるやまもとさんから、いかなごのくぎ煮をもらった。これ絶品。 さらに、お寺におかんの近況報告を兼ねてお参りしたら、奥様にいかなごのくぎ煮をもらった。これも超絶うまい。そしてごはんをもう一杯食べる。 春を感じた帰省でした。富士見に帰った翌朝、アルトくんの窓が凍ってた。

まつりのおやじのたくあん

 ロシアとウクライナのことを考えながら道を歩いていたら、まつりのおやじのたくあんを見て悟った。興味のある人は拙者の「ワシが舞い降りたった」ブログを見てくだされ。 まつりのおやじのように、じぶんの畑でいろんな食べ物をつくることができる人には、お天気とか水のような、作物に関連する情報は気にするけれど、それ以外のことはあんまり必要ない。 ぎゃくに他人が作ったものを売買する人には、いろんな情報が必要になる。江戸時代の区分でいえば、農工と商では情報のありがたみが異なる。 我輩は何年もかけてまつりのおやじとの信頼関係を築くことができた。たまに関寿庵の焼酎をもっていく。おやじは季節の野菜やたくあんをくれる。 関寿庵の焼酎は、宮崎の吹上焼酎の原酒をタンクのままもってきて瓶詰めしたものなので、通販でも売っていない。でもそんなことはおそらく、まつりのおやじにとってはどうでもいいことなのだ。 我輩にとっては、ぜんぜんコストパフォーマンスを考えてないわけではないが、たくあんがすばらしく臭くてうまいし、野菜は味が濃い。そしてなによりも、まつりのおやじと、旅立ってすでに3年になるおばちゃんは、下諏訪の人情を教えてくれた人たちだ。 とてもいいかんじの、貨幣を介さない関係だと思う。 時代に逆行すると、人と違うものが見えてくる。