スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

3月, 2021の投稿を表示しています

オハ

 オハというのは諏訪のあたりの惣菜。油で炒めた野沢菜に甘めの味付けがしてある。たぶん「御葉」なのだろう。 まつりのオヤジがこのオハを大量にくれる。 我輩がいわゆる「まつりのオヤジ」というのは、正確にいえばまつりという飲み屋をテナントにしている家主のオヤジである。知る人ぞ知るユニークな飲み屋としてのまつりのオヤジとは別人物である。 2年まえの3月の朝、いつものように通勤途上でまつりの前を通りかかると、寒いなかオヤジが茫然と立っていた。 「うちのやつが冷たくなっちまってさ」と言う。 明るくて元気だったおばちゃんが朝の2時に脳溢血で死んだのだ。 オヤジとおばちゃんは毎年シーズンになるとオハを大量につくっていた。 オヤジはいまでも同じくらいの量を生産しているようだ。おばちゃんのレシピで、亡き愛妻を偲びながらつくるのだろう。 おばちゃんコネクションで分配されていたオハを、我輩が頂いているんではなかろうかと思う。それくらいの量をくれる。 うちで毎朝食卓で玄米粥とオハを食べ、弁当にも入っていて、夜も食べる。それでもなくならないオハが、週に2回くらいのペースで補給される。 月子はオハで「おやき」を作った。 おやきというのは信州のおやつで、野菜などの具をそば粉や小麦粉でつくった皮で包む。なかなかうまくできたとのことだが、オハの在庫はなくならない。 内儀はオハ炒飯とオハ焼きそばを考案した。これがなかなかよろしい。昨日、土曜日の朝はオハ炒飯、夕食はオハ焼きそば。今朝、日曜の朝はオハ炒飯。 これでようやく在庫の底が見えてきた。

松本のアジアンカリーハウスでトラベラーズセット

 内儀・月花と松本。遅いお昼はやまびこ通りのアジアンカリーハウスでトラベラーズセット。ナン、なすバターカレー、マトンカレー(+辛)、マンゴーラッシー。マトンカレーを頼むとき「ちょっと辛め」と言ったら、日本語堪能な兄ちゃんが心配そうに「大丈夫ですか?」じっさいに食べて見たら、ちょっとしたタイムラグのあとで汗が出るタイプの辛さでした。でもうまかった。 仲町通りをうろうろし、イーオンモールで女性たちが買い物しているあいだ、未来屋書店のカフェでコーヒーを飲み、辻静雄さんの「フランス料理の手帖」を読んでいました。

夜総会

 3月6日は土曜日。東京で雑誌作りを学んでいるおハルがみやこちゃんとこに帰省しているという。そこでつっきー、おハルとみやこちゃんを呼んで久々の宴会。メニューは若い娘さんたち向けのジャンキーメニュー:フライドポテト、ピッツア、巨大揚げ春巻きなどのほか、じゅんこのレモンチキンやブロッコリサラダ。みやこちゃんが「風の森」という珍しい日本酒を持ってきてくれたので、長年の禁忌を解除。玄米醸造、アルコール無添加(ということは発酵を止めない)、無加水(醸したそのまんまの度数ということ)で微発泡。フルーティーな甘さのその向こうに上品な甘酒が見えるようなかんじの旨い酒でした。