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10月, 2023の投稿を表示しています

菩提寺で限定ちゃんぽん

2日めに2トントラックいっぱいの荷物を出したので、家の中がずいぶんすっきり。だいぶん風通しがよくなりました。その日に電子レンジと洗濯機が死亡したのは、どういうことなんやろか?インドの飛行機みたいに、念力で動いてたんか? 最終日は午前中に出発。昼過ぎのお昼は菩提寺SAで限定ちゃんぽん。スープもうまいし、ストレートもちもち麺が、とてもいい。「ちょっとお時間いただきます」てゆーてはったんは、麺を茹でとったんやね。

3年2組の同窓会

第2日めは3年2組の同窓会。6名集まったうちの3人は今津小学校以来。そして全員が高校の同窓生。たまたま中学校ではみんな3年2組だったので、便宜上その名前にしたという次第。場所は西宮北口の磯浜。 前に集まった時は、会うまではどんな顔して会うたらええねんやろと考えましたが、あったとたん一瞬で高校時代のアホのかたまりに戻った。今回はだいぶこなれて、皆それぞれの状況などさりげなく報告。めっちゃ楽しかった。 二次会は同じく西宮北口のきてや。最初は「4人席しかございません。」「それでええで。」と上がっていき、4人席でおしぼりが配られたところで「6人席空きました。」「ほな。」と移動。帰り際、はじめの4人席に8人さんが座っていたので、上には上があると思いました。

ロックンロールと実家の片付け

第1日め。内儀がロックンロールのコンサートに行くというので大阪。平日なので有給休暇を取りました。フェスティバルホールはハナコの働く会社の2件隣。観劇は内儀とハナコ。風邪ぎみだった我輩は、ご近所にお土産を届けてから実家で気絶。 さっそくいただいたお返しのひとつが栗の渋皮煮。でっかい三田の栗がプロみたいな技で煮られていました。

野菜と鶏肉のスープ。パン。

月曜日。内儀が朝から奮闘して(毎日奮闘)野菜チキンスープを作ってくれました。イメージとしては、蓼科のスープ屋さんみたいな健康食。各種野菜が刻まれて入っていて、とてもうまいスープです。このスープが夜までそのまんまでありますように、と祈りつつ出勤。 帰宅したら、驚くべきことにスープはそのまんま保持されていました。ありがたくいただきました。

豚汁。鰯。

ホテルのベッドで目を覚ました頃は、あのワインディングロードをまた走るのは面倒だなと思いました。カーテンを開けると、はるか西の海上には灰色の雲が拡がっていましたが、街は快晴。午前7時半ごろホテルをチェックアウトする頃には、退屈な滋賀県やら尾張一宮のラブホテル街の殺伐を通りぬけ、さらに5000円くらい高速料金を取られるのもアホらしくなりました。 朝ご飯はホテルではなく、道中。前日調達したおこわ炊き込みご飯が、手付かずで残ってたもんで。 最初のストップは越前大野荒島郷の道の駅。甘柿を調達。渋柿もあったけど、おんなじような値段で甘柿があったら、渋柿をわざわざ買う必要はない。標高の高い諏訪では甘柿ができないので渋柿を干す。甘柿があったら、誰もそんな手間はかけない。この辺は舞茸が名物らしく、お昼用に舞茸おこわ弁当も調達。我輩はおこわに弱い。 次のストップは九頭竜の道の駅。このへんは高低差のあんまりないワインディングロード。バイカーとスポーツカーがやったら多く、ブイブイゆわしてます。ここでも甘柿を調達。渋柿もあったけど、以下同文。 次のストップは岐阜県郡山市、標高876メートルのひるがの高原PA。疲れたのでちょと昼寝。ここを過ぎて長いトンネルを抜けると飛騨高山。雪の北アルプス連峰が見えます。絶景。 次のストップは岐阜県高山市のファミマ。高山「市」というのは、長野県高井郡高山村と区別するため。市街地は標高436メートル。このファミマの角を曲がったら、標高がぐいぐい上がります。長い安房トンネルを抜けると、長野県松本市。 ここからはお馴染みの高低差めっちゃありのワインディングロード。救急車と2回もすれ違ったのは、どっかで事故があったのかな。風穴の里の道の駅の手前で、おそらく十数台の行列の最後尾に追いつきました。先頭に鈍臭い、もとい慎重な人がいたのでしょう。こまかいブレーキ操作をすると脚が痙攣するので、風穴の里でひと休み。 ふたたび行列に追いついたのは、シマシマのあたり。島島駅を過ぎると勾配がゆるやかになり、急カーブもなくなるのでスピードが上がります。街に入り、いつもの農産物直売所で長芋をオトナ買い。 松本から高速道路で帰宅したら午後4時。内儀が豚汁を作っていました。食べ損ねたお昼、舞茸おこわ弁当をつまみながらウィスキーのソーダ割りを啜り、土産話。そうこうするうちに豚汁が煮えたので、お昼

福井駅前の「頂き桝」で夜総会

 偲ぶ会がおわり、1級上の先輩レディースを駅まで送り届け、ホテルにチェックインしたら5時43分。大急ぎで駅前の居酒屋「頂き桝」に到着したら数分遅れ。 コース料理をいただきました。我輩のドリンクは麦焼酎ロック。隣のテーブルから流れてきた日本酒もいただきました。福井は海のものも山のものも酒も旨い。

福井駅近で偲ぶ会

 土曜日。3年前に逝去した大学の先輩の偲ぶ会が開催されるので、福井行き。前日の天気予報では「北陸は寒波が襲来。峠越えは冬用タイヤ必須」みたいな。長野〜岐阜を越える安房トンネルの標高は1544メートル。やばい。朝一番でタイヤ交換するか、それとも尾張国一宮から米原経由で福井にアクセスするか? 夜が明けて、朝は納豆雑炊。午前7時半くらいに出発。塩尻郊外、朝日村の今井めぐみの里に当爵したのが午前8時過ぎ。空を見上げると快晴。西の空も快晴。尾張一宮のラブホテル街の殺伐と、退屈な滋賀県を高速道路で走るのがアホらしい。 今井めぐみの里で、梨やらりんごやらお昼の炊き込みおこわ弁当を調達。渋柿があったけれど、1こ当たり30円くらいなのでパス。 よく考えたら、「寒冷前線が襲来するので峠越えは冬タイヤ」というのは北陸。中部地方の天気予報は快晴。安房トンネルは中部地方なので、無問題。 道中、風穴の里という道の駅でおこわおにぎりを調達。うまそうだったもんで。 じっさい、安房トンネルまで快晴。トンネルを出たら、きほん晴れながらところどころ、いわゆる「狐の嫁入り。」高山市から中部縦貫自動車道に入り、長いトンネルを抜けて郡上市に入ったら雨もよう。ふたつ山脈を超えたら全然ちゃう。 九頭竜ダムのくねくね道路を通り、福井市内に入り、目的地に到着したら数分遅れ。あれれ?12時半に市内に入ってる予定やってんけど。 先輩の遺影の前で「こんな形で再会するとはごにょごにょ」云々と申し上げ、それからいろんな先輩がたの話を聞きました。福井では供物を参列者皆で頂くのだそうです。 供物ではなく、たんなるお土産で持ち込んだマルメロが好評でした。全員見たことがなかったて。

マルメロをウォッカ漬けにした

ああ忙しい。秋は忙しい。 まつりのオヤジのマルメロ。 どうやらオヤジ、今年は砂糖漬けにする気力がないみたいだ。 砂糖で煮たりジャムにしたりするのが面倒なので、今年はウォッカ漬け。今日の作業で、全体量の1/4にもならない。ああ。

スープス八ヶ岳でカレー

順序が逆になったけど土曜日。上田を引き揚げた月子。実家に帰着したのが金曜日の夕方。会社が用意してくれた名古屋の寮に入るのが日曜日。というわけで、土曜日は実家でのんびり。 おばーちゃんずを、天然掛け流し温泉付きのふれあいデイサービスに送り出したのが、午前9時まえ。それからまったり準備をして、蓼科のハーブ園ハーバルノートに出かけました。 うろ覚えなのでいつもと違う道を通り、怪我の功名で途中たまたま、スープの店を見つけました。内儀は清水閣下と一度だけ行ったことがあるとな。まずは魔女のお店でハーブなど調達し、それから、お昼はスープス八ヶ岳。我輩はカレー。内儀は押し麦スープ。月子はカボチャースープ。自然に囲まれた中で、健康的なご飯をゆっくりいただきました。

名古屋のヨシズヤのひつまぶし

日曜日。富士見は冷たい雨。手荷物と月子を載せて中央道を名古屋方面へ。 高速道路を守山というところで降り、一般道をとろとろ走ると月子の新しい住居。「とろとろ走る」といっても大都会名古屋のこと。前を走るトヨタが方向指示を出した瞬間にレーン変更していたり。月子は「うわー!無理。」とか言いますが、長野県人ならそもそも方向指示あんまり出さんやろ。 月子の会社が用意してくれた社員寮。男子禁制ながら「父上なら宜しかろう」と舎監の許しを得て、内部を覗くことができました。ピッカピカのアパートの中の電気製品は、トイレのお尻洗いを除き、エレベーターから冷蔵庫まですべてM電機社製。 前日に届いていた引っ越し荷物の荷解きを手伝い、お昼はご飯は近在のヨシズヤというスーパーマーケットで買い求めたひつまぶし。これが旨い。 ヨシズヤでは店舗内キッチンで作られた惣菜も充実しています。「えびふりゃ〜」もちゃんとありました。感動のあまり写真は撮ったけど、購入しなかった。スンマヘン。 手伝いを終えて帰宅。片道だいたい3時間の行程。中央道のドライブは景観が素晴らしく、渋滞もないのでストレスのない楽しい旅でした。

かぼちゃ煮

 諏訪から上田にいく途中。長和町の道の駅では、野菜やくだものを売っています。新鮮でたくさん種類があって、価格が安い。栗なんたらというかぼちゃが300円くらい。富士見の農協なら900円くらいします。 まえに長和町を通ったとき買っておいたかぼちゃ。台所に転がしておいたのを、洗って切っておくと、フミちゃんが美味しく煮てくれます。 カボチャはまず、間違いがない。 夕顔は、冬瓜とほぼおんなじ。 豚肉でも鶏肉でもアサリでも、冷蔵庫にあるなんかと一緒に、フミちゃんは美味しく煮てくれます。 去る月曜日の夕刻。おいしく炊かれた夕顔煮に、内儀が朝のうちに用意しておいたマカロニグラタンが投入されていた時は、ちょっと驚いた。残業して帰ってきた内儀がショックを受けたら気の毒なので、グラタンらしきものと夕顔煮らしきものを分離しておきました。分離したら、グラタンはちょっと和風っぽくなったけど美味しく、夕顔もちょっとチーズの香りがしたけれど、やはり美味しくいただきました。 「あれ?鶏肉がグラタンに入ってる。」 しまった。鶏肉は夕顔煮だったのか。と、タネ明かしをして二人で笑いました。 でも、カボチャはまず間違いがない。 と思っていたら、引っ越しの荷物出しを終えてやってきた月子が、かぼちゃ煮をもりもり食べて、 「おいしい!ちょっとピリ辛なのがいい。」 そうか。おそらく、豆板醤かなんかを投入したな。

栗の渋皮煮

栗の実煮てます いろりばた (里の秋 作詞・斎藤信夫、作曲・海沼實) 月子が名古屋に転勤するそうな。上田のアパートの片付けを手伝いに行った内儀が、栗をたくさんもらってきました。月子が会社の人からもらったと。 内儀がさっと湯掻いて鬼皮を剥きました。我輩は熱湯にソーダを入れて何度か渋抜きをして、冷水に漬けておきました。それを内儀が甘く煮てくれました。 とてもおいしく仕上がりました。 里の秋は忙しい。 昨夜、会社帰りにまつりのオヤジに会いました。テレビが入りそうなでっかいダンボール箱にかりん(と諏訪の人が呼ぶけど、じつはマルメロ)がたーんと入っています。 「かりん持っていきな。1000円でいいよ。」 「どれくらいあるの?」 おやじは中サイズのレジ袋を指差して、 「これが5袋。」 ひと袋にはおそらく、10〜15個くらい入っています。5袋なら最大75個。 「今日は駅から歩いて帰らないといけないから、来週。」 「うまいぞ。」 「うまいのは知ってるよ。おじさんとこのだから。でも来週。」 帰宅して内儀にまつりのオヤジがかくかくしかじかと話し、 「去年はどうしたっけ?ジャムにしたよね。」 「軍手で産毛をこそぎとって、皮剥いて切って、タネ取って、刻んで渋抜きして・・・」 今年の秋は忙しいからたくさんできないね。せいぜい一袋だな。

さらに安ウィスキー ウィンチェスター

二週間後、福井駅の近所で2020年7月に逝去した大学の先輩を偲ぶ会が開かれる。何を持って行こうか色々考えた末、酒はやっぱり峠だろうと思う。 富士見でただ一軒、峠を扱っている縄文人の福寿屋に行った。縄文人いわく、「来週はいります!」手ぶらで帰るのもなんやなと思い、ウィスキーの棚を眺めていて見つけたのが、ウィンチェスターという銃みたいな名前のスコッチ。ラベルにブサイクなイギリス人の肖像がある。 1000円くらいなので、試しに買って帰った。西友の1500円ウィスキーとストレートで飲み比べ。ぜんぜん西友の勝ち。ブサメン・ウィンチェスターは、甘いばかりでなんということはない。 縄文人の店では、バーボンのフォーローゼズがやたら安かったので、そっちも購入。たまにはバーボンも宜しかろう、と。 ウィンチェスターとフォーローゼズ。両方をソーダ割りで飲み比べた。ウィンチェスターは個性なし。ぜんぜんあかん。フォーローゼズは、昔なつかしい所謂バーボンのソーダ割り。うまいとかうまいくないとか、そういうことではなく、バーボンのソーダ割りというのはひとつの世界だ。久しぶりにその世界を徘徊できて、懐かしかった。

下諏訪の下町カレー屋のこと

もう過ぎ去った話になったが、フィリピンの販売会社の技術スタッフが下諏訪の工場に研修にやってきた。最後の日の前の夜に、工場から歩いて2分のところにある「下町カレーひまわり」で宴会があり、我輩も招かれた。 フィリピン人6名のうち5名が南のほうのミナダナオのビサヤ語がわかる。北の島出身のひとりだけわからない。製造で働いているピリピーナのお姉さんも招かれ、彼女はビサヤ語が話せる。きれいなお姉さんを中心に、ビサヤ語で盛り上がる一同。ミンダナオというのは、インドネシアのカリマンタン島のすぐ北なので、ことばがなんとなく懐かしい。時々知っている言葉があって、なんとなく文脈がわかるような気がする。 きれいなお姉さんは、「わたしらがビサヤだけで話したら、わからない人がかわいそうだから」と、タガログも交えて話す。我輩はビサヤとタガログの違いが全然わからない。 「おはよう、っていうのはどういうの?」と尋ねると、タガログ語では「まんがだん・んまが。」というそうな。へー、インドネシア語と全然ちがうねー、というと、「ま、似たようなもんだ。」という。ノリはとっても似ている。まじめなところとゆるいところの切り替えとか。 カレー屋だけど、貸切だったせいか、カレーはぜんぜん出てこず、真っ当に作った真っ当な料理が次々と出されました。この店は、とてもいい。下諏訪にこんな店があるのは、下諏訪にとっても、とてもいい。 ハイボールを覚えている限りで5杯くらい飲んだ我輩だが、ぜんぜん酔わなかった。

西友の安ウィスキー

西友で売っている安いウィスキーをいろいろ試すプロジェクト。 いちばん安いなんたらという名前すら忘れたウィスキー(Muirhead。後日追記。)が、なんとTOMATINの醸造所によるブレンド。トマティンといえば、酒屋の高い棚で、アドベグとかラフレグたらいう銘柄の隣に並んでいるようなブランド。まるでサントリー山崎が「トリスもうちでつくってまんねん。」みたいなノリである。そういう庶民的なノリはかならずしも嫌いではない。京都の桂川のほとりで、湯豆腐を5000円で提供している料亭が、じつはスーパーで売ってる豆腐を使うてました、とかね。勝手な妄想やけど。 このたび勇気を出して(というよりもH&Bがほぼなくなったから)選んだ銘柄が、山梨県の笛吹の醸造所がイギリスから輸入した原酒を、笛吹の水で割ったという作品。 まずストレートで(ちょっとだけ)啜ってみる。うまい。H&B(のビンの残り)と比べても、うまい。つぎにソーダで割ってみる。トマティン醸造所の安ウィスキーは、ソーダで割ると味も香りもへったくれもない。笛吹(と便宜上呼ぶことにする)も似たようなものだ。いちおう酔うのだが、なにを飲んでいたのか忘れてしまう。角瓶だったかホワイトだったか?あれれ?わしアホになったんか? それが安ウィスキーの宿命である。 シングルモルトをソーダ割りすると、そんなもったいないことをたまにやってもいいのだが、個性が長続きする。そこが全然ちがうところだ。ブレンドものをソーダで割ると、さすがのアイレイ・ミストですら、個性が薄まってしまう、アイレイ・ミストはラフレグ醸造所が、ラフレグ特有のヨード臭さを除去するためにブレンドしたもの。ストレートで飲むと、ダライ・ラマにベロチューされた少年みたく、至福である。(わいはぜんぜん至福と思わないが。)ところがソーダで割ると、なんだかぐいぐいと飲んでしまい、「あれ?今まで飲んでたのなんやったかいな?」というふうになる。もうジャニー喜多川さんの境地である。 わかった。ブレンドするにはブレンドする目標がある。終点でソーダ割りはあんまり想定されていない。そういうこっちゃ。

奇跡のスパゲティーソース

だいたい毎日、内儀が忙しい朝のうちに作ってくれる料理。サラダは炒めものになり、煮物はたいてい卵とじになる。チゲ鍋にはイカ飯が添加される。それはそれで食えるのだが、インストラクションの張り紙をしても、効果はもちろんない。我々も学習したので、卵は保冷箱に隠すんだけど、サラダが炒めものになるのは防ぎようがない。何がどう加工されるか、そのプロセスを肛門弛めて楽しむしかない、という境地に達したこの数年であります。 今朝は内儀がスパゲティーソースを作った。それが夕方まで無傷で残されていた。 フミちゃんは先日倒れて泡を吹いたばかりなので、あまり元気がないのかな?と逆に心配になる我々ふたりでありました。 奇跡のスパゲティソース。お祝いにちょっとマシなゴータチーズで、ちょっとマシな白ワインを開けました。

動かざること、というワイン

 あさやんからワインをいただきました。 昨日はBBAx2がデイサービスのお迎えを待っているとき、フミちゃんが倒れて意識不明。内儀の出勤前だったのでよかった。富士見高原病院では「原因不明。異常所見なし。」とのことで放免。 帰宅したら内儀が大いに疲れていたので、ねぎらいのためアサヤンからいただいたワインを1本開けました。国産ながらこれがなんとまあ、すばらしく偉大なワイン。フルボディで濃厚、渋みも含めて滋味のバランスが良く、高級おフランスワインでも、こんな上品さは知りません。 カマンベールチーズと、真っ当なソーセージを炒め、ワインと共に賞味しました。月曜だったのに、すでに週末気分でした。一週間が長いぞ。

H&B 安ウィスキー

H&Bは、J&Bではない パキスタンの首都イスラマバードのほこりっぽい道路を西に行くと、免税店がある。免税店といっても、見た目はふつうの家で、ふつうっぽい愛想のないオヤジが店番をしている。 オヤジは「なーんでもあーりまーっせ。」みたいにいうのだが、 「んじゃ、ラフレグの10年もの。」とか、 「アドベグはどんなのがあるかな?」なーんていうのは、喧嘩を売っているようなもんだ。 ここは世界の果てから、さらに15km走ったような場所だ。 事情通によると、その店を利用できるのは、公用旅券を持っている、要するに外交官か、それに準ずる例えば日本ではJICAみたいな公的機関に勤める外国人のみ。同じ公用旅券でも、産業省とか貿易省に駐在しているアドバイザーとかコンサルタントみたいな外国人専門家には売ってくれない。 なんたら省に駐在している専門家ほど、賄賂としてのアルコールを必要としている。我輩なぞがそういう店を利用するときは、自分が飲みたい酒ではなく、たとえば産業省に駐在している元商社マンのN瀬氏が必要としているブツを調達するため。 イスラマバードの場合、N瀬氏によると、求められているのはスコッチではなくウォッカ。なんでかというと、すぐに酔えるから。パキスタンの高級官僚は、犠牲祭みたいなオケージョンで、味わって飲むのではなく、酔うために飲む。 長瀬氏のためにウォッカなど仕入れ、まだ取得本数に余裕があったら、自分のソーダ割りのためにスコッチを買う。店番のオヤジが「何が欲しい?」っていうから、ダメもとで「J&B」といったら、H&Bが出てきた。 それが今世で、H&Bを知ったはじまり。 +++++ J&Bをストレートで飲むと、ピリッとした安酒感がある。H&Bにはあんまりそれがない。H&Bは1000円くらい。J&Bはすっかり高くなって、1600円とか1800円くらいするようになった。酒の値段というのは、あってないようなもんだ。 ニューヨークのグリニッチビレッジのビレッジコーナーという店でほぼ毎晩ピアノを弾いていた盲目のランスが、休憩時間のカウンターでいつも飲んでいたのがJ&B。ランスは結構な額のギャラをキャッシュでもらっていたので、もうちょっといい酒を飲めたはずだ。でもずっとJ&Bだったのは、店がタダでランスに出せる