もう過ぎ去った話になったが、フィリピンの販売会社の技術スタッフが下諏訪の工場に研修にやってきた。最後の日の前の夜に、工場から歩いて2分のところにある「下町カレーひまわり」で宴会があり、我輩も招かれた。
フィリピン人6名のうち5名が南のほうのミナダナオのビサヤ語がわかる。北の島出身のひとりだけわからない。製造で働いているピリピーナのお姉さんも招かれ、彼女はビサヤ語が話せる。きれいなお姉さんを中心に、ビサヤ語で盛り上がる一同。ミンダナオというのは、インドネシアのカリマンタン島のすぐ北なので、ことばがなんとなく懐かしい。時々知っている言葉があって、なんとなく文脈がわかるような気がする。
きれいなお姉さんは、「わたしらがビサヤだけで話したら、わからない人がかわいそうだから」と、タガログも交えて話す。我輩はビサヤとタガログの違いが全然わからない。
「おはよう、っていうのはどういうの?」と尋ねると、タガログ語では「まんがだん・んまが。」というそうな。へー、インドネシア語と全然ちがうねー、というと、「ま、似たようなもんだ。」という。ノリはとっても似ている。まじめなところとゆるいところの切り替えとか。
カレー屋だけど、貸切だったせいか、カレーはぜんぜん出てこず、真っ当に作った真っ当な料理が次々と出されました。この店は、とてもいい。下諏訪にこんな店があるのは、下諏訪にとっても、とてもいい。
ハイボールを覚えている限りで5杯くらい飲んだ我輩だが、ぜんぜん酔わなかった。
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