ぱらぱら雨の中を帰宅すると、玄関で花姫にジャンプはぐはぐ攻撃され、リビングルームで月姫に揚げたてのわかさぎの天ぷらを口にいれてもらいました。手を洗って着替えると、揚げたてのわかさぎがテーブルのお皿にやまのようにのっていました。スコッチのソーダ割りとわかさぎを楽しみつつ、きょうのみんなの話を聞きました。わかさぎのなかに、ときどき揚げすぎてなかまでぱりぱりになっているのがいくつかあって、じつはそれが大好きなのですが、アクセントになってとてもよろしい案配です。 それから、うろこが銀色に光っているさんまのしょうが煮でごはんをいただきました。骨から身をはずして、その身をしょうが煮のおつゆのなかで1回転させ、白ご飯にいったんのせてから口にいれ、それからすぎに白ご飯を口にいれると、もういくらでもさんまとご飯がおなかにどんどんはいっていってしまいます。ときどき、かぶらときゅうりの浅漬けを口に放り込むと、薬味のみょうがの香りで、ごはんとさんまのとりこになっていた心がリフレッシュされます。 こどもたちにもそれを教えてあげると、あっというまにさんまもごはんもなくなってしまいました。 さんまのしょうが煮はお向かいさんの義母の作品です。美人妻はまだ、こんなに旨くはつくれないそうです。 そこで考えました。 娘たちをお向かいさんに派遣して、仕込んでもらえばいいのです。そうすればいつでもおいしい煮魚を食べることができるし、娘たちも特技を記入するとき、「さんまのしょうが煮」なーんて書くことができます。 オムレツとかカレーではなく、「さんまのしょうが煮」ですゾ。いまどき貴重と思いませんか、みなさん。