ロシアとウクライナのことを考えながら道を歩いていたら、まつりのおやじのたくあんを見て悟った。興味のある人は拙者の「ワシが舞い降りたった」ブログを見てくだされ。
まつりのおやじのように、じぶんの畑でいろんな食べ物をつくることができる人には、お天気とか水のような、作物に関連する情報は気にするけれど、それ以外のことはあんまり必要ない。
ぎゃくに他人が作ったものを売買する人には、いろんな情報が必要になる。江戸時代の区分でいえば、農工と商では情報のありがたみが異なる。
我輩は何年もかけてまつりのおやじとの信頼関係を築くことができた。たまに関寿庵の焼酎をもっていく。おやじは季節の野菜やたくあんをくれる。
関寿庵の焼酎は、宮崎の吹上焼酎の原酒をタンクのままもってきて瓶詰めしたものなので、通販でも売っていない。でもそんなことはおそらく、まつりのおやじにとってはどうでもいいことなのだ。
我輩にとっては、ぜんぜんコストパフォーマンスを考えてないわけではないが、たくあんがすばらしく臭くてうまいし、野菜は味が濃い。そしてなによりも、まつりのおやじと、旅立ってすでに3年になるおばちゃんは、下諏訪の人情を教えてくれた人たちだ。
とてもいいかんじの、貨幣を介さない関係だと思う。
時代に逆行すると、人と違うものが見えてくる。
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