年末、清水閣下が下賜された原村ワイン。文書を読むと、とても丁寧に作られていて、「和食に合うワイン」づくりをめざしているとのこと。原村と富士見町がワイン特区になって間がない。特区とはいえ最低醸造量が設けられていて、収穫量が限られれば自家醸造は難しい。おそらくそんな背景で、このシーズンのワインは塩尻のワイナリー(たぶんアルプスワイン)で醸されたようです。
どっしりした偉大なワインかな?それとも酸味すっきりボージョレタイプかな?ストーリーもいっぱいついてくるし、そもそも聞いたこともない葡萄の種類がブレンドされてる。わくわく。
しかし値段がわからん。値段がわからんことには批評のしようがない。各位ご存知のように、価格はプッシュ型とプル型があります。原価、人件費、ワイナリーが存続するための利益なんかを加算したらプッシュ型。市場が決めるのがプル。プッシュで3800円!と決めても、市場の880円ワインと同等と判断されたら値下げせざるを得ない。ブライドテイスティングで値段を当てる、というのも批評のひとつの形であります。
地元近くで、こんなけストーリーがてんこ盛りついてきて、値段を当てるというのも失礼な話。なので今回は、みんなの一致した声を紹介します。
「ワインだけどジュースみたい!」
みね乃蔵の石楠花
こないだシャトレーゼで買ってきたワインもそうだったけど、ラインナップで一番重厚そうなものを選んでも、そこそこ軽かった。フランスでもそうらしいけど、いわゆる偉大なワイン、重厚なワインはさっぱり流行ってないみたいです。こってりフレンチとかブルーチーズみたいなのをつまみながら陳年どっしりワインを飲む、というライフスタイルが絶滅した、と。
石楠花も、そういう時代を反映したワインだと思います。
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