帰宅すると電話が変わっていました。夏に子供部屋にクーラーを買うとき、3万円割引の誘惑に負けて電話会社を乗り換えたのです。剃髪してシャワーを浴びて、食卓につくとこどもたちがテレビのチャンネル云々でけんかをはじめました。そもそも我が家では、食事のときは作ってくれた人(週日はママ)に敬意を表して、テレビは消すことになっています。
こどもたちがけんかをはじめたので、ここぞとばかりに我が輩がテレビを捨てようという動議を提出したら、こどもたちが仲直りしておとなしくごはんを食べはじめました。我が輩はこういう話をしました。
むかしむかし、日本のおうちではどこでもかならず、「チャンネル戦争」という戦争がありました。パパがそだった西宮のおうちも例外ではなく、ひいばあちゃんが偉そうに、下唇を空よりも高く突き出して威張っていて、ちょんまげチャンネルしか見せてくれなかったのでした。パパはそれに反抗して、テレビをぜんぜん見なくなってしまいました。
・・・けっきょくテレビは捨てなかったのですが、テレビが一家団欒の敵、おいしい食事の敵、家族コミュニケーションの敵、スローフード生活の敵という認識は変わりません。
こどもたちには伝わっているのかなあ。
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