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イポーニツによるウォッカ批評 第9回 ロシア対フィンランド

天然ガスは例外扱いなのに、同じエネルギーながらウォッカは禁輸対象。納得いかないが、石油やら天然ガスやら漁業資源交渉を制裁対象外にするなど、アメリカ犬の尻尾の糞どもの方針に逆らって、粛々と仕事をしている有能な官僚のおかげである。ウォッカくらいで「G7として制裁してまっせ!」という面子が立つのなら、まあしょうがない。

世間の風に逆らって奔走しているのは、官僚だけではない。甲斐国の戸田酒販もそうである。輸入禁止のロシアン・スタンダードをどっかから1ダース仕入れ、そのうち6本を我輩のために取置きしておいてくれた。感謝である。

何年か前のこと。戸田酒販は、茅野のダイヤ菊を買収した。ダイヤ菊は経営が宮坂家から戸田家に変わったけれど、作りかたも味もちゃんと継承されているようだ。茅野の「月とスッポン」で、ふたたびダイヤ菊の吟醸生しぼり酒(名前はあやふや)を賞味した内儀によると、以前も今もおんなじように「おいしかった」とのこと。うらやましい。この種類はどうやら、ある種の飲食店にしか出していない。どこの酒屋にも売ってないんだ。飲食店と共存共栄する戦略かもしれない。あそこの店でしか飲めない酒、となったらその店に行くよね。

6本もいっぺんに買ったのは、プレミアムがつくかもしらんというすけべー心ではない。ロシア人への賄賂にするのだ。今後ともいろいろ便宜を図ってもらうかもしれないから。余談ながら、パキスタン人への賄賂も、たいていウォッカだった。

閑話休題。飲み比べである。まずフィンランディアを啜る。まろやかに、スムーズに喉に落ちて横に広がる。それからロシアン・スタンダード。うむ。

なんというか、ストレートである。スムーズなのに、喉全体にまんべんなくどぉーんと広がる。全体が熱くなってから昇華する。

「俺はいまウォッカを飲んでるぜ」という感じ・・・といえばいいのかなあ。

不思議なことが起こった。ロシアン・スタンダードを飲んだあと、フィンランド、ポーランド、ラトヴィアなどいろいろ啜ってみたが、ぜんぶおんなじような味にしか感じない。味覚がなくなったわけではない。スカイみたいに、原材料に糖蜜を使っているやつは、ねっとりした甘さをちゃんと感じる。

穀類からまっとうに作ったウォッカなら、ロシアン・スタンダードは、みんなをトモダチにしてしまう。



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