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イポーニツによるウォッカ批評 第7回 ポーランド対ポーランド

ポーランドのアブソルヴェントとズブロッカ(草抜き)の対決です。

ポーランドっていうのは、NATOでいちばんヤンチャなことを言う、いわば困った国。だが、なんとなく憎めない。それにはいくつか理由があって、ひとつは自分らの国が何度かなくなってしまったから。世界史でいうポーランド分割というやつで、近隣の国がよってたかって自分の国をむしり取ってしまった。こんな気の毒なことはない。だから、近隣の国に対する憎悪とか恐怖はわれわれ日本人の想像が及ばぬところにありそうだ。

もうひとつの理由は、個人的なこと。1984年1月、ニューヨークに着いたばかりの我輩は、先輩のオーマイさんと同じ下宿に放りこまれた。そこの家主がサーディ・スパコヴィッチというポーランド系のおばあちゃん。さらに仕事相手が、ニュージャージーの港湾地帯にある海貨業者とか運送屋とか倉庫屋。海貨業者はドイツ系、倉庫関係はポーランド系がなんでか多かった。仕事で付き合いが濃かったのは、ジミー・モカウスキーというポーランド系の兄ちゃん。アメリカ生まれで、ポーランドの歴史なんて我輩のほうが詳しいくらいだったけど、いいやつだった。つまり、ポーランド系で悪いやつに会ったことがないんだ。

閑話休題。ウォッカの飲み比べ。両者ともスムーズ。飲んだあと甘みを感じるアブソルヴェントは、副鼻腔のみならず喉全体に広がる。ズブロッカも甘みを感じるけれど、微妙に違う。香りが垂直に、副鼻腔に抜けるのと、甘みも垂直に感じる。

同じポーランド産だけに、材料が似ているんだろうな。あとは好み。ちなみに単価はアブソルヴェントが格段に安い。ドンキでしかみたことがない。



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