月子がセルゲイさんの店をときどき手伝うことになったらしい。隠れミッションのひとつは、店のSNS盛り上げ。ネタを定期的に上げなきゃいかんじゃないの?ということになって、我輩も及ばずながらお手伝いしようかと、重くもない腰をあげることにしました。我輩のネタはずばり、
ヤポンスキーによるウォッカ批評。
ただ単に酔うための酒を、酔いたいがために、とりあえず手に入るものを飲む。あるいはジュースとかなんかと混ぜて飲む、という存在のウォッカ。どれも無色透明で、味に違いがあるのかないのかわからないウォッカ。それを品評しようというのだから、「おまえアル中やろ。飲みたいだけやろ!」と突っ込まれても仕方がないお仕事。それに敢えて挑戦し、それをロシア人がやっている店のSNSに載せようという大胆なプロジェクトである。
第1回は、アブソルート(スェーデン)とスカイウォッカ(サンフランシスコ)。
スェーデンは国家で、サンフランシスコは都市やん、とさっそく突っ込まれる比較。でもね、考えてみてくださいな。スェーデンと、次の比較候補フィンランドの距離と、同じアメリカ国でもサンフランシスコとボストンの距離はどっちが遠いと思います?比べてないけど、確実に後者でしょ。だから国家間みたいな政治的比較ではなく、あくまで蒸留地の比較ということで納得いただきましょう。
そもそも単品での品評が難しい酒ゆえ、つねに2者の比較で話を進めます。条件はショットグラスでストレート。試飲した梅津ウィスキー会員によると、
瑞典 「スムーズ」
桑港 「深みがある」
拙者
瑞典 「絶対スムーズ。さすがアブソルート。喉のひっかかりがござらん。」
桑港 「スムーズというより、甘みとまでは言えない、ねっとり感。」
総合批評:
もう20年前のこと。熱帯の某イスラム国で、カミングアウト未満だったLGBTの知り合いから玉虫色のネクタイをもらった時のような、嬉しさと、はんなりとしたねっとり感。それを思い出させてくれたスカイウォッカでした。価格帯は瑞典が1300〜1500円。桑港が1000〜1100円。どっちも全然悪くない。ハラショー!
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