連休の最初の日は土曜日。午前中にアルトくんのタイヤ交換をしたり、着物買取業者がなぜかやってきたり。茅野諏訪まで買い物に出ルト、トラフィックに遭遇して「まるでゴールデンウィークみたいやんけ」とブツブツ言いつつ帰宅したのが午後時。役に立ってるのか立ってないのかわからんような手伝いをしてるうちに月子とマリカが到着し、夕刻が来ました。夜が来る。
その晩のゲストはポルトガル人のヌノくんとバルブ開発設計者の響さん。若手のイケメンがきたので、ふみちゃんつねちゃんもニコニコしています。マリカと月子もいて、華やかで楽しい宴会になりました。ワインはチリのオルガニック白とポルトワインのサンデマンのルビー。
ポルトガルでは、開けたワインはその夜にぜんぶ飲まなければならないそうな。もちろんそうなりました。
メニューは栗原はるみさんシリーズ:
豚肉蓮根
マカロニグラタン
きゅうりの生姜唐辛子和え
油淋鶏
ポテトサラダ
揚げ春巻き
ブルスケ(バゲットスライスにオリーブオイルでカリカリに焼いたやつ)カマンベールのせ
菜っぱカリカリベーコンサラダ
煮きのこ(椎茸とえりんぎ)
つまみはアーモンドとゴータチーズ
メインエヴェントは響さんにいただいたスコッチ5本飲み比べ:
ボウモア12年
ラフレグ10年
ラガヴリン16年
カオルアイラ12年
アルドベグ10年
プラス、梅津ウイスキー会の在庫としてシングルトン12年とグレンファークラス10年
いままで飲んだうちで最右翼のタリバンは、ラフレグだと思っていました。ラフレグを最初に飲んだのはたしかハワイイ。某石鹸会社の会長が「わしゃこれしか飲まん」とスタッフに用意させ、けっきょく封を切っただけで飲まなかった、そのお流れ頂戴。15年ものは旨かったなあ。タダ酒ほどうまいものはない。それ以降、マレーシアでもインドネシアでも10年ものを何本か自腹で開けました。
しかるにアイラものを何種類も飲み比べると、ラフレグの別の顔が見えてきます。ぜんぶの匂いを嗅ぎわけた月子いわく、ラフレグは「縦系の花の香り。」香りには垂直系と水平系があるそうです。わかる気がする。
いちばん王道っぽかった、とゆうかバランスが取れていたのは、ラガヴリン16年。一本買ったら1万6000円てか。そんなん、すぐなくなってしまいまっせ。バランスええから。
ボウモアもかなりタリバンしてます。
我輩の結論:飲み比べるとめっちゃ酔っぱらいます。マリカが言うには、楽しそうに踊りながら2階に上がって行ったらしいけど、本人はぜんぜん憶えておらん。閑話休題。それぞれのディスティラーが頑固に伝統を守っている。みんないわばそれぞれが、石川県白山市出合町の一向一揆の里みたいなもんや。
たぶん土地の人は、飲み比べなんかせえへん。たとえば諏訪人が、諏訪の舞姫、麗人、本金、横笛、真澄、下諏訪の御湖鶴、茅野のダイヤ菊を並べて飲み比べるかというと、せえへんと思う。飲み比べするんは観光客の人ら。
せいぜい2種類か3種類を並べて、それぞれの良さを堪能しつつ、じっくり飲むのがええと思います。スコッチも日本酒も焼酎も。
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