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吊るし柿180こ

 昨年、このあたりは柿が不作だった。したがって柿を吊るせなかった。 今年は豊作っぽいので、早いうちにまつりのおやじに150個とか200個を頼んでみた。はっきりした返事がないので、おやじも自分の商売に使うんだろうと思っていた。 兄貴夫婦が来たとき、塩尻のさきの今井めぐみの里に行った。渋柿を安くで売っていたので、100こ買った。翌週の朝、まつりのおやじにそのことを言ったら、「いくらだった?」 「1こ20円弱だね。」 「明日でっかい袋もってきな。100個用意しとくから。1500円な。」 おー、そうきたか、おやじ。 「了解。でっかいふくろ。1500円。いま払っとくよ」 じっさい袋に入れてくれたのは120個。家で検分したら、10個は過熟で柔らかすぎ。10個は痛んでいて食用に向かない。20個は梗がすっこ抜けたので、ヘタ焼酎づけのあと密閉コタツ行き。そうするとタンニンが非水溶性に変化するので、いわゆる「渋が抜ける」のだそうな。 だもんで、吊るしたのは180個。

ラムチョップ(と牛肉)

 帰宅してお誕生日ディナーはラムチョップ。茅野の「峠の釜飯」と同じ建物にさいきんデビューした肉専門店で買い求めました。ドリンクは、ジンでもウォッカでもテキーラでもない、宝焼酎「純」35度。気取った乙類じゃなくて、もちろん甲類焼酎。牛肉もいいけれど、ビーフ臭いのが玉に瑕。それに比べて決して臭くなく、肉本来の旨味が堪能できる羊肉。甲類焼酎が最適です。ああ旨かった。 フライパンにこびりついた羊油で残り飯と刻みニンニクを炒めたら最高に旨かった。

鹿教湯温泉

 さて本命の温泉。鹿教湯温泉郷には温泉宿がたくさんありますが、日帰り温泉と言えばあんまりなくて、「文殊の湯」はそのひとつであります。小さな建物ですが、必要なものはだいたい揃っていて、入湯料300円。 内儀も我輩も、今まで訪れた温泉の中で、おそらく高山村の崖の温泉と一位二位を争う高評価でした。

鹿教湯温泉の和風カフェ

武石からなだらかな坂道を延々と下りると152号線に合流。それからまもなく三叉路に出るので、254号線を松本方面。「鹿教湯」という表示が見えたら右折。 その手前に「10割りそば」という看板があるので、武石でそばを食べなかった我々は、ここでそばを食べるべきでした。理由は後述します。 さて鹿教湯温泉。2件しかない蕎麦屋が双方とも「本日休業」とな。なんでかというと、お祭りで太鼓を叩く係だから。仕方がないので、観光案内所のすぐ近くにある「和風カフェ」に行きました。建物の右側が土産物屋、左側がカフェ?というありきたりな佇まい。カフェに入ると、「お会計は右手の土産物屋でお願いします」という表示。蕎麦屋が2軒とも休みで、カレー屋も臨時休業(おそらく太鼓叩きか)だったので、言葉には出さないものの「ここで揚げ餅と、磯部焼きでも食うか」という中途半端な気分で訪れた、というのがぶっちゃけ正直なところでした。 ところが出てきた餅を食べてみてびっくり仰天。じつに丁寧な作りで、磯部餅の醤油味、揚げ餅の甘めの砂糖醤油味、一緒に出てきたほうじ茶の香り、お茶請けのフキ煮、どれもこれも味わい深いものでした。そして我輩の頼んだ煎茶には温泉まんじゅうがついてきました。 温泉まんじゅうなんて、どこでもぞんざいに扱われているじゃありませんか。あの草津温泉では、ある饅頭屋など温泉まんじゅうを道ゆく人にただで配っている。そんなふうに言わば虐待されがちの、あったらあったで当たり前、なくても誰も寂しがらない、みたいな立ち位置の温泉まんじゅう。 ところがここの温泉まんじゅう、餡ころがじつにうまい。いや、自分であんころを煮ている我輩だからいうのですが、がこもっている。甘さが程よく、豆の香りが立っている。そして煎茶。ただものではありません。

美ヶ原、武石のそば

 和田峠を過ぎ、勾配とカーブの角度ともにキツくなった道路を駆け上がると、美ヶ原。中学校の修学旅行以来なので、50年ぶりです。 50年前の建物はとっくの昔に廃墟化していましたが、新しくできた美術館とかあって、賑わっていました。松本平から北アルプスを望む絶景は昔と変わらず。 美ヶ原から上田方面に下っていくと、武石というところで三叉路に出ます。我々はここでそばを食うべきだった。なぜかは後述しますが、いずれにせよあらゆる状況を考慮しても、ここでそばを食べるべきだと思います。

きのこ汁とぜんざい

 日曜日は我輩のお誕生日。"When I'm sixty four." なんて歌いながら、朝から内儀と二人で家出。 その昔ビートルズという一世風靡したポップスのバンドがあって、解散のちょっと前に出したのが「胡椒軍曹の寂寞心情倶楽部楽団」というアルバム。そのアルバムで一番いい曲はA面の2曲め、その次にいいのはB面の1曲めなのだが、B面の2曲めが"When I'm sixty four"という曲。若い頃に聞いたときは全然なんとも思わなかったのだが、いま64歳になって思い出すと、やっぱりなんということはない曲だ。それもそのはず、ビートルズがこの曲を作ったのは30代の頃で、30代の頃にとって64歳なんてただのジジイであって、それだけの話だ。 さて最初に向かったのが白樺湖。やったら交通量が多いよね、なんてぼやきながら白樺湖の交差点を左に曲がり、日本国と思えないような車山高原を走りました。前を走っていたカブが楽しそうだったなあ。大型バイクよりよっぽど楽しそうだった。 そうこうするうちに八島の三叉路。売店でコーンスープがなかったので、トイレだけ済ませて和田峠方面へ。ここから和田峠までのドライブと景観が最高。こうゆうたらなんやけど、長野県に住んでるとそこそこの絶景は日常やし、そこそこのヘアピンカーブの連続は慣れているけれど、ここの景観と、優しいカーブの連続は他では味わえないもんがありまっせ。 和田峠の三叉路にあるのが農の駅という小さな茶屋。ここできのこ汁とぜんざいを頼んで内儀とわけわけ。きのこ汁をひと啜りして驚き。濃厚な旨味ときのこ汁の滑らかさ、きのこの歯応えが絶品です。え?たったの300円?大将、なんか間違えてるんとちゃう? きのこ汁の濃厚さを堪能したら、こんどはぜんざい。餅がぞんざいでなく、ぜんざいの甘さがベタベタしていない。これもなかなかのもんです。ぜんざいときのこ汁を何度か往復すると至福の天界に遊ぶことができます。 なんと嬉しい誕生日でありましょうか。続く。

もみじ湖

 杖突峠から高遠に降りていくと、まだ紅葉してなさそうだったので急遽行き先を変更。もみじ湖にいくと、部分的に紅葉がはじまり、どんどん進行中でした。あずまやがあったので、コーヒーと煎餅でティータイム。BBAは売店できのこ袋詰めとニシン袋詰めをご購入。