油豆腐というのはつまり厚揚げ。火曜日、帰宅途中の電車のなかで、魯迅の「酒楼にて」という短編のことを考えていました。主人公が故郷(杭州)に向かう途中、むかし暮らしていた街に立ち寄って、むかしなじみの酒場に行くというのがイントロ。2階に上がった主人公は、紹興酒一斤と茴香豆、油豆腐10個「辣醤を多めに」頼みました。
「あ。それいいなあ。喰いたい。柚子焼酎も。」と考えた我輩は、一旦帰宅し、雪が積もっているというのにエブリイ君で農協市場に厚揚げを買いに行きました。買ったのは栃木製で、薄揚げと厚揚げの中間くらいの分厚さのでっかい油豆腐。薄揚げのようにスカスカではなく、厚揚げのようにどっしりしていないのがよろしい。
その豆腐揚げをオーブントースターで10分ほど温め、表面がパリパリになったところを包丁で切り分けました。油漬けニンニクを小皿にどっさり入れて醤油を回しかけ、これが辣醤の代わり。
それがつまみ。干し椎茸と刻み昆布で味噌汁を作り、内儀が作っておいてくれた蓮根と豚肉炒めを温めておかんと夕食。半分くらい食べたところで、内儀がドラムレッスンから帰ってきました。
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