

前日みかんちゃんとペナンビストロの話をしていたら、みかちゃんはジャカルタのペナンビストロにいったこともないし、そこでえびカレーを食べたこともないといいました。ペナンビストロのえびカレーは、じつはみんなおおきなえびに眼も心も奪われてしまうのですが、ほんとうに旨いのは底の沈殿物で、これはえびの脳みそとかが煮られて溶けて沈殿しているので、身には目もくれず、大きなスプーンで底の沈殿物をすくって、ひたすらごはんにかけて喰うのが正しい、というようなことを酔っぱらった勢いで演説し、「じつはきょうトップの魚屋で、ブラックタイガーのでっかいのを1匹100円で売っていたので、それを買ってきてえびカレーにしようと画策しているのである。」などど言っていたら、みかちゃんの眼が爛々と輝きはじめ、せっかくの日曜日のデートをキャンセルするなどと言い出したのでした。
そういえばみかちゃんは、呼ばれなくても来るタイプの隊員ではなく、カリマンタンに籠っているタイプの隊員なのでした。
今朝も内儀は授業で出掛けるので、パンを焼きました。みかちゃんもやってきて、パンをもぐもぐ食べながら、前夜はずっとえびカレーのレシピを考えていた、今日のデートはキャンセルしてえびカレーに賭ける、といいました。
それならばということで、我が輩はこどもたちを連れて市民プールに行き、「浦島太郎ごっご」とやらの亀にさせられ、雑巾のように疲れ果て、市民プールの食堂でおひるごはんをたべ、帰りにブラックタイガーを10匹買って帰りました。家で工作の仕上げをして、掃除もして万全の昼寝体制を整えたところにみかちゃんがやってきて、独身の美女が見ているところで昼寝もできないな、と考えていたらもう夕方になっていて、そこに野村ちんが豚の塩漬けのええ案配に熟成させたやつをもってやってきたので、バーボンのソーダ割り。酔い覚ましにそとで子どもたちと遊び、それからお向かいさんで12年もののスコッチをいただいたいたら内儀が帰宅し、ご飯も炊けたのでみかちゃん製のえびカレーと野菜サラダ各種。ああ旨かったなあ。
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