いつものようにまつりの前を通りかかったら、おやじが軍手をはめてマルメロを砂糖漬けにしていた。
「今年は柿はだめだ」という。
「だからさ、カリンをやるよ。砂糖漬けにしな。」
おやじは軍手をした手でマルメロをごしごし擦っています。
注釈:諏訪の人はマルメロのことをカリン、カリンのことをカリンじゃないといいます。
「30個くらい用意しとくよ。持っていきな」・・・命令形である。弟子扱いだからしょうがない。
「軍手はめてこうやって擦って、毛を取るんだ。芯を抜いて切って、ちょっと塩をして水をだす。それからカリンの半分(重量)くらいの砂糖で漬ける。」
漬けこんで滲みでたエキスを、喉がいがらっぽいときにお湯で割って飲むといいのだとか。
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